将来実現が期待される宇宙往還機やスペースプレーンの周りには多くの複雑な流れが発生することが予想される。中でも、極超音速衝撃波/衝撃波干渉流れはそれら実現の上で解決しなければならない極めて重要な流れ問題である。我々は、三次元鈍頭物体周りに発生することが報告されているTypeIV衝撃波干渉流れを数値解析し、衝撃波干渉から生じる超音速ジェットの非定常性を捕獲することに成功した。超音速ジェットは鈍頭物体に衝突することにより、脈動を伴った超音速せん断層を形成する。さらにそこからは大規模渦が発生し、これ自体が超音速ジェットと干渉することで流れ場全体が極めて不安定になっていることを示す結果を得た。
計算結果のアニメーション(Quick Time)
S.Yamamoto and N. Takasu, Numerical Study of Unsteady Shock/Boundary-Layer Interaction Induced by A Blunt Fin, Preprint of 29th AIAA Fluid Dynamics Conference, AIAA Paper 98-2815, (1998).
Satoru Yamamoto, Norinao Takasu and Hiroshi Terashima, Numerical Study of Unsteady 3D Shock/Shock Interference Flows, Proceedings of the Sixth Japan-Russia Joint Symposium on Computational Fluid Dynamics, (1998-9), 27-30.
Satoru Yamamoto and Hiroshi Terashima, Numerical Study of Unsteady 3D Hypersonic Shock Interference Flows, Computational Fluid Dynamics JOURNAL, Special Number, (2001), 766-770.